国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は4日までに、武装ギャング組織がはびこり政情不安が深刻なカリブ海の島国ハイチで、レイプなどの性的暴行被害の報告が過少な上、大半で加害者が罰せられない嘆くべき状況にあるとの報告書を公表しました。
ギャング組織の横行で殺害された住民らは今年これまで1500人以上とも報告。昨年の4451人を上回る基調にあるとしました。
汚職、恣意(しい)的な免罪、貧弱な統治にのさばるギャングの犯罪増加が法治の土台を侵食し、瓦解(がかい)の瀬戸際にあるとしました。暴力などを逃れる国民避難民は昨年12月時点で約31万3900人に達しました。